フタをして眠らせたままの古井戸を再生・改修しませんか?

豪雨や地震などの自然災害をきっかけに再注目されている防災井戸。もしものときに生活用水を確保できるだけでなく、普段から畑や庭の水やりや車の掃除などに気兼ねなく使えるとあって、その価値があらためて見直されています。

学校や保育所、医療施設、介護施設をはじめ、一般家庭でも新たに井戸を掘りたいという要望が増えています。同時に、お問い合わせを多くいただくのが、古井戸の再生や改修について。そこで今回は、古井戸の再生・改修に関する疑問におこたえしていきます!

眠らせておくにはもったいない!古井戸の再生を考えてみよう

みなさんが井戸と聞いて一番にイメージするのはどんな形でしょうか。おそらく怪談やホラー映画でおなじみ、石を積み上げた丸くて深いあの形。なんとなく気味が悪いと感じる人も多いかもしれませんが、かつての日本の暮らしに井戸は欠かせない存在であり、水道が整備された今も昔ながらの井戸が残っていることは珍しくありません。

ほとんどの古井戸は、そのままでは危険なためフタがしてあったり、放置されてボロボロに見えるかもしれませんが、実はまだ活用できる可能性がじゅうぶんにあります。

災害時に生活用水を確保できるだけでなく、日常生活においても身近にあると嬉しい井戸。とはいえ、その設置費用は決して安くなく、いざ作るとなると慎重にならざるを得ません。古井戸の再生なら、新設するよりもグッと費用をおさえて、井戸のある生活をはじめられます。

古井戸の再生

※写真はイメージです。

古井戸を再生するためにはどんな作業や工程が必要なの?

古井戸といっても、様式や作られた年代、どのくらい劣化しているかなど状態はさまざま。一見するときれいなようでも、底にはゴミやヘドロが溜まり、壁面などが壊れていることも。

反対に、かなり古そうに見えても、水量が豊富だったり、飲み水になるほど上質な水が確保できることもあります。まずは、ボーリングのプロに井戸の状態、水位、水量などの現地調査を依頼し、使用目的に合わせてどのような作業が必要になるか見積もりをしてもらいましょう。

掃除と水質検査にかかる費用の一例

例えば、掃除と水質検査にかかる費用は15万円〜。新設工事と比べるとかなり低価格なのが嬉しいポイントです。しかも、井戸の掃除はおおよそ1日で完了。ハシゴやウィンチを使って作業員が井戸の中に入り、ゴミをかきだした後、砂利をまき消毒をします。作業完了後も、水の濁りがなくなるまでプロがチェックするので安心!

緊急時や庭の水まきに使うだけ…といった場合

ただし、災害などの緊急時に使うだけ、庭の水まきに使うだけ、という場合は掃除や水質検査を行わなくてもOK。大切なのは、井戸の状態をきちんと見極め、使用目的に合わせて必要な補修を行うことです。

参考:当ブログ運営元の赤坂ボーリングの場合

赤坂ボーリングでは、相談はもちろん現地調査や見積もりを無料で提供。
※古井戸の再生を検討しているなら、掘削のプロであるボーリング業者に依頼して、現地調査をしてもらいましょう。

 

災害時だけでなく日常生活でもあると便利!井戸のある暮らし

水量が安定して確保でき、飲み水として問題のない水質であれば、水道水の代わりとしてそのまま活用できます。古井戸はほとんどの場合が浅井戸ですが、水質がよければ飲み水として再び利用することができます。たとえ飲み水として利用できなくても、生活用水として広く活用することは可能。

井戸にはしっかりとフタをし、ポンプと蛇口を設置すれば、水道と同じように使用できます。畑や庭、花壇の水撒き、洗車、夏場の子どもの水遊びやペットの足を洗うなど活用法はさまざまです。

地震の影響を受けにくいとされる井戸

井戸は地面に対して垂直に伸びているため、地震の影響を受けにくいとされ、災害時でも生活用水を確保できるのが何より心強いポイント。災害時の緊急水源として、井戸は欠かせない存在になりつつあるのです。

ただし、「電動ポンプ」は電力の供給が止まってしまえば、水を汲み上げることができません。防災井戸として活用するなら、電動ポンプと手押しポンプを併設できる「タンデム式手押しポンプ」がオススメ。状況によってそれぞれを切り替えて使えます。

古井戸をそのまま放置しておいても大丈夫?

再生する必要はないけど、そのまま放置していても大丈夫・・? そんな時もぜひボーリングのプロに相談を! フタが劣化していたり、ゴミがたまって悪臭が発生してしまうこともあるため、古井戸をそのまま放置しておくにも注意が必要です。調査してみて問題がなければぜひ井戸として活用するのがオススメですが、砂利などを入れて埋め戻すこともできます。長期間にわたって放置しておくのなら、井戸の埋め戻しを検討してみるのも良いかもしれません。

古くから神様の宿る場所として大切にされてきた井戸

また、日本では古くから井戸は神様が宿る場所として大切にされてきました。そのため、古い井戸を再利用する時や埋め戻すときは、神主さんを呼んでお祓いをすることも多くあります。工事業者がサポートできる場合もあるので、気になることや心配事は遠慮なく質問してみてくださいね!