井戸を維持するためにはいったいどんな管理が必要?
災害時に生活用水を確保できるだけでなく、日常生活においても水道代を節約できたり、畑の水やりなどにも気兼ねなく使えるなど、身近にあると嬉しい井戸。とはいえ、その設置費用は決して安くなく、本当に井戸が必要かどうかを検討するには慎重にならざるを得ません。設置費用と同様に気になるのが維持・管理。井戸を維持するためにはいったいどんな管理が必要なのか、いくらくらい必要なのか、まとめてみました。
水質検査は絶対に必要? しないとどうなるの?
地下水を利用する際に切っても切り離せないのが水質検査。庭の水まきなど雑用水として使用するのであれば水質を気にする必要はありませんが、飲み水となると衛生面が気になるところ。水質検査は義務ではないので、しなかったからといって特に罰則などがあるわけではありません。しかし、比較的水質が保たれやすいとされている深井戸であっても、地震などの影響で地下水脈が変わると、水質も変化します。過去の検査で飲料水として適合だったからといって、安心はできません。
例えば、知らず知らずのうちに大腸菌など健康に悪影響を及ぼす細菌や成分が含まれている恐れもあります。年に1回程度は水質検査をしておくのがベター。老人ホームや病院などでは月に1回水質検査を実施している場合もあります。飲食店などで不特定多数の人に井戸水を提供する場合は、こまめに水質検査を受けることをオススメします。
水質検査の費用と検査の方法
いざ水質検査をしようと思っても、いったいどこに依頼すれば良いのか分からないという人も多いはず。ボーリング会社、環境保険協会、水質検査分析センターなど水質検査を請け負う施設はたくさんあります。価格もそれぞれ異なり、検査項目もさまざま。定期検査では省略不可項目とされる11項目を検査するのが一般的で、費用は5千円〜1万円ほど。
赤坂ボーリングの場合、スタッフが実際に伺って採取した水を滅菌瓶に入れて約1週間ほどで結果が出ます。
水質や水量に変化があった時はどうすれば良いの?
「なんだか匂いが気になる」「前より濁っている」「水量が減っている気がする」など、地下水を利用していて気になることがあった時はボーリング会社に連絡を。深井戸の場合は、井戸の全体を掃除してパイプへの付着物や不純物を取り除いたり、浅井戸では井戸底のヘドロや落下物を取り除きます。水質に異常が出た場合も、ろ過装置を付けることで解決できることがありますので、まずは相談してみてくださいね。