井戸を掘るためにはどこに問い合わせれば良いの?
いざ井戸を掘ってみたいと思ったとき、きっと多くの方が「どんな業者に頼めば良いの?」と悩んでしまうはず。水にまつわることだから水道工事業者?それとも工務店や外構業者?その答えはボーリング業者です。普段あまり聞きなれない言葉ですが、「ボーリング」とは地中に深い穴を掘ることで、地質調査を行ったり、井戸を掘ったり、温泉を掘ったりといった作業を専門に行うのがボーリング業者。浅井戸であれば専門業者でなくても可能ですが、水質や水量、井戸そのものの質、その後のメンテナンスのことなどを考慮すれば、掘削のプロであるボーリング業者に依頼するのが安心です。
井戸の目的や用途をヒアリング
井戸の計画を立てるため、どういった目的や用途で井戸を掘りたいのか要望をじっくりとヒアリングします。例えば、「飲み水に使用したい」「畑の水やりに使いたい」など、用途や必要な水量によって井戸の種類も変わってきます。
井戸を掘る前にまずは実地調査
井戸を掘る際に重要なのが周辺環境。担当者が現地に赴き、井戸が設置可能かどうかを調査します。希望の場所が掘ることが可能な場所なのかを確認するのはもちろん、ボーリングのマシンを使って作業するスペースが十分に確保できるかを判断することも重要。塀に囲まれた場所に井戸を設置する場合、マシンの搬入にクレーンなどプラスアルファの作業と費用が必要となることもあります。
計画地の地層状況を確認
水質の良い水を必要な水量で確保できるかどうかは、地層や地下水の状況によります。自然が相手なので100%地下水を確保できる保証はありませんが、過去の実績や経験、周辺の情報、地形図などの資料をチェックし、具体的に計画を立てていきます。
井戸を掘るにあたって規制や条例などが関係するかどうかも、あわせて調査します。
井戸を設計し見積もり費用を算出
これまでの情報をもとに、井戸の大きさや深さを設計し、必要な設備を選択。井戸の仕様や地層の状況、周辺環境に合わせて工法を選定し、見積もり費用を算出します。
一般家庭と比べて病院や工場など企業・施設で使用する井戸では、見積もりがもう少し複雑になる場合があります。井戸は、工法や仕様、設備によって金額が大きく変わるので、まずは業者に相談してみるのがオススメです。また、業者によっては支払いを分割にできることがあります。※弊社赤坂ボーリングの場合、井戸の相談はもちろん実地調査や見積もりを無料で提供しております。
井戸を設置する工事の流れ
作業に使用するマシン(掘削機)を現場に運搬し、工事がスタート。地下水が出るまで掘り進めます。地下水が出ることが確認できたらケーシングと呼ばれるパイプを埋め、水位や水量を調べるための揚水試験、水質検査を実施。水質や水量に問題がなければ、ポンプやろ過装置などの装備を設置し完了です。
もしも地下水が出なかったら費用はどうなるの?
予想よりも浅い地点で良質な水脈が発見される場合もあれば、水質や水量を確保するためにさらに深く掘り進める必要がある場合もあり、掘削の深さは工事中に変更となることもあります。その都度、金額や工法を相談しながら進める必要があり、万が一水が出なかったとしても、掘削費や仮設費、運搬費など一部の費用負担が発生する場合も。追加料金やオプション料金など費用を事前にきちんと把握しておくことが大切です。
水脈や地下水は地上から見えるわけではないので、必ずしも質の良い水が出るわけではありませんし、必要な水量を確保できるとも限りません。「掘ってみないと分からない」というのが正直なところ。とはいえ、水脈を掘り当てるのは決してバクチではなく、専門的な知識や経験による部分が大きいため、「良質な水は出ないかもしれない」「かなり深く掘る必要がある」など、正しい情報と最適な計画を提案できる専門業者を選ぶ必要があります。設置後は問題がなくても、数ヶ月先に水が出なくなってしまうこともあり得るため、アフターフォローや万が一の際にどのような保証がしてもらえるかも重要です。