赤坂雅士

赤坂ボーリングの赤坂です。今日はよろしくお願いします!

取材班

よろしくお願いします。防災士のこと色々教えてくださいね^^

地域の防災を見直したい!日本防災士機構認定防災士を取得

取材班

このたび、防災士という資格を取得したとお聞きしましたが、どんな資格なのか教えていただけますか?

赤坂雅士

はい。2017年にNPO法人日本防災士機構認定防災士の資格を取得しました。きっかけは地域の防災について改めて考えたいと思ったからです。

赤坂雅士

災害時の避難所に指定されている地域の集会所や公民館に防災井戸が設置されていないことに疑問を感じたんです。緊急時にたくさんの人が集まっても、もしも断水になってしまったら、飲み水の確保はおろかトイレの水さえ流せません。ポンプ式の防災井戸があればと考えたのですが、自分の意見を行政や地域に伝えるためにも、改めて防災の知識を身につけようと考えました。そこで出合ったのが、NPO法人日本防災士機構認定防災士です。

仕事にも地域にも活かせる。防災士で身につけた知識

取材班

資格の取得にはどんな知識が必要なのでしょうか?

赤坂雅士

防災士の資格取得のためには、日本防災士機構が認証した研修機関が実施する防災士養成研修講座を受講し、防災士資格取得試験を受験しなければいけません。養成講座では、地震や津波などあらゆる災害の仕組み、防災対策、災害医療などについて学ぶのですが、さく井工事や地質・水質調査など、これまでの業務で培った知識がとても役に立ちました。

取材班

こんな方にはぜひ資格を取ってほしい!という業種がありますか?

赤坂雅士

ボーリング業者や地質調査技師の人にはすごくオススメです。これまでの経験が地域防災に活かせるし、反対に、防災の知識が仕事にも活かせると思います。

防災士としての活躍の場を広げ、人々の防災意識を高めたい

取材班

どのような活動に活かせそうでしょうか?

赤坂雅士

現在、尾道市内には防災士が56人います。月に一度、ラジオに出演して「避難情報の取得方法」「梅雨時期の防災対策」といった防災情報を持ち回りで発信。地域で自主防災訓練を行う際にも中心となって活動しています。

赤坂雅士

しかし、防災士の活躍の場はまだまだ少ないのが現状。もちろん災害はないに越したことはありませんが、このあたりは比較的温暖で自然災害が少ない土地がらもあって、自主防災訓練などもあまり本気で取り組む地域は少ないようです。地域の人々の防災意識を高めるのもわれわれ防災士の重要な役割。2018年7月の豪雨災害をきっかけに、少しずつ防災意識が高まっているこの機に、人々の防災意識を高めるよう働きかけていきたいです。

地域の特性を押さえた、防災マップの作成を目指す

取材班

災害の際に役立つ地図?があると聞きました。

赤坂雅士

どの地域にも防災マップ、ハザードマップと呼ばれる地図がありますよね。防災マップとは基本的に、どの地域でどのような災害が発生するかを予測して危険箇所を示したり、避難場所や避難経路が示されているもの。しかし残念なことに、誰が見ても分かりやすいつくりになっているかというと、そうでもありません。子どもやお年寄りなど、緊急時に誰が見ても分かりやすいものが必要です。

赤坂雅士

また、地形は少しずつ変わるし、地質調査の技術も向上しているため、作成時の情報が正しいとも限らない。「あの水路は大雨が降ると溢れそうになる」など、近隣の人だからこそ知っている情報なんかもたくさんありますよね。私自身が培ってきた地質調査の経験と防災士の知識を活かすことはもちろん、ほかの防災士や地域の人々と協力し、タイムリーな情報を盛り込みながら独自の防災マップを作成したいです。